自分は眼の塗り方がわからない。
自分は眼の塗り方がヘタだ。

と、会場でそんな質問されることがあります。
質問内容としては「どうやったらウマく塗れるか?」ということでしょう。


ウマく塗れるというのはどういうことなのだろう?

どの位ウマければいいのかは別として、パッと見て違和感のない範囲をウマいと定義しましょう。


素体は観鈴ちんをセレクト。細かく写真をとってあったもので。

上の写真は標準色を全て塗装後、クリアーコートされてます。


ちなみに、この方法はエアーブラシを持っていない人は対象ではありませんので、まずそこをご理解ください。
大量の塗料ビンが写ってますが、使用するのはタミヤのエナメル塗料です。
日本人の言うところの黒目をマズ塗装します。筆でね。(上の写真)


で、ココで大事なことは2つ。
・あせらないこと。
・塗料を白い紙に出して溶剤で薄めてよく混ぜること。

この続きにいくまえに質問。
何故、自分は眼の塗装がヘタだと思ったのか?

ヘタだからヘタ・・・・
そりゃたしかに答えです。

ヘタと感じる部分はどこだったのか?

・線のゆらぎ
・線の強弱

このふたつの原因となるところが多くないでしょうか?

臆するな。

緊張すると、人間は振動しちゃいます。
身震いということばがあるでしょう?


コンパクトデジカメや、携帯内臓カメラで撮影してブレてる写真あるでしょう?
腕を伸ばして、小さい像をみながら、ブレないように、ブレないようにとすればするほどブレる。
そんな記憶ありませんか?
針の穴に糸を通すのと同じ。
なんとかしようとすればするほど、人間が補正をかけて振動しはじめます。

臆するな。

フレームワークを考えずにシャッター切った写真はぶれてなかったりした記憶ありませんか?

気楽に考えてください。
眼球の手術をする訳じゃないんです。

白いところに青い〇を描くだけです。


しかもウマく描けなんてコトはだれもいってません。

じゃあ、ハミ出していいのかよ?
いいに決まってます!

なんてことを・・・・

ハミだしたら消せばいいだけなんです。

黒目の外郭ラインが気に入らなければ乾燥後に、溶剤をしみこませ、雫がしたたり落ちてこない程度に
した細筆で、気に入らない部分をなぞるんです。
やわらかに、ゆっくりと、塗料はとけてきます。

観鈴ちんの場合、筆は少しづつ青くなってゆきます。
塗料の青い顔料が筆に含まれたためです。

筆を消しゴムとして使うのです。

消しゴムは鉛筆の線を消してくれます。でも、よく考えていただきたいのは、鉛筆の粉が地球上から消失
したわけではありません。
消しゴムの表面に付着し、消しゴムが黒ずむ。消しゴムの表面が摩擦によって剥離されそのなかに転移
されてるにすぎません。

「筆も消しゴム」です。

筆表面に付着した顔料は溶剤につければ落ちます。

溶剤にそっとつけて引き上げると、顔料は溶剤より比重が高い為、先に下に移動し雫となって落ちます。
もう一度、溶剤につけ、今度は、ティッシュに筆先を着けます。
乾燥して、密度の荒いティッシュは一気に水分(溶剤)を吸収します。
ティッシュが水色にそまっていきます。

最初からティッシュでぎゅぎゅっとふき取るのはアウトです!
筆の内側に顔料が封じ込められてしまいます。


で、黒目の光が入る部分も”塗る”のではなく”消す”ことによってつくればいいのです。

あせらず、臆せず。
やりましょう。
焦らずですよ。
連続で溶剤攻撃を加えると、悪くすると全部ながれてしまいます。

でも、その時は、そのあたりだけ、また青塗ればいいのです。
そしてまた消せばいい。
失敗する恐怖にとらわれることなく”臆せず”です。

乾かすことを忘れない。”焦らず”です。

で、言ってるそばから、僕の黒目も曲がってる(笑)


少しづつ、焦らず不要部分を消していけばいいんですよー。

こんなモンでいいでしょー。
ブラシ専用の塗装方法と先にかいたのは、ここで、再度ラッカーコートするからです。
ラッカーコートして乾燥後、黒をいれていくのです。

ラッカーコートしておけば、下の青いエナメル層はエナメル溶剤をつかっても剥離できません。
黒の層と消しゴム処理のため、青の塗装の上に透明の下敷きがはいってると考えていただく
といいでしょう。

青のフチが多少曲がっていても気にしないでいいんです。
どうせ黒かぶせるんですから。同じラインどりきっちりこなそうとするほうが難しい。

で、黒を同じ処理で施したのが下の画像。
この写真で見所は塗装してるところより、後ろの紙です。

青や、黒の濃度を調整して、筆の感覚を整えてやってるので、上から2番目の写真とくらべて、塗料
がひろがってるでしょう?

あ、それと、塗料皿ではなく、白いツルツルの紙ってのが大事です。
色調を整えるうえで、白は重要です。あくまでも塗装するのは白眼の上です。銀の塗料皿で色調見て
どうするんです?

観鈴はタミヤの青そのまま使用してますが、塗料を混ぜる場合、白い紙の効果はより大きくなります。

さて、ここでまたクリアーを吹きます。

このあとは眉毛と、好みに応じて使用する白です。
瞳孔のまわりにさらにグラデーションをつけたい時、ハイライトが弱かったときに用います。

実際眉毛のラインなんて一発できまることは珍しいです。
危ないな?とか、わかんねーやと思ったときは太く引いて消しながらライン決めしてます。

唇の赤も同じ方法で塗装してます。
エナメルの赤を紙パレットの上で濃度決めてそのまま塗ってます。

観鈴で塗装方法紹介しましたが、ウチの見本は古いものを除いてほぼこの方式で塗装されてます。
塗るより、描くより、消す方がラク。

塗ったり描いたりするときに、失敗するのは筆圧が影響するのが大きい。
筆圧の影響の少ない”消す”という方法がある塗装例です。

観鈴以外も載せたいところですが、写真がなかったりしますので、顔の部分を大きくしたものを載せて
おきます。塗装パターンの一例とかんがえてください。

涼宮遙

涼宮茜

坂上智代

涼宮遙(遙ライトニング)
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